2019.09.03ブログ
❝未完成❞がイイ。――『道』の意味を知る

青霄書法会の武部です~☆
5回目の配信は、
書道、華道、茶道etc...
『道』の意味と、そこから想いを馳せて、
いきたいと思います~♪
~~目次~~
[1]『道』の意味
[2]精神的な鍛練
[3]日本特有の美の感覚
[4]まとめ
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[1]『道』の意味
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書道、華道、茶道…
柔道、剣道…
日本文化と言えば、
『道』が付く、
そんなイメージないですか?
言わずもがな、
私もその一人でして…笑
『道』と言えば、なにやら、
✔ 格式高そうだな…
✔ 凛としてそう。
✔ 匠の技感がすごい!
みたいな想像があり…
調べてみると、
ほほーーーーっとなったので、
今日は『道』のお話をサラーっと☆
『道』の語源については、
~・~・~・~・~・~
❝古代中国で老子が語ったとされる「道(タオ)」❞
~・~・~・~・~・~
から来ているそうで…
その考え方が広まった後、
「道」の漢字自体が、
事物や世界、本質に迫ろうとする
生き方を意味するようになったそう。

「道」はプロセスのことだそうで、
物事を知る、理解する、悟る、
その努力の過程が「道」なのだと。
到達することが「道」ではなく、
未完成のものを追い続けることが、
❝イイ❞という感覚なんです~☆
どう突き詰めていくかは
人それぞれで、正解はない。
未完成が故、
プロセス自体が故、
そうゆう考え方ができるって、
…なんか、素敵ですよね。
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[2]精神的な鍛練
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『道』の含む考え方として、
❝精神❞とつながるものもあるようです。
ただ単に技を極めるだけでなく、
✔ 礼儀・作法を重んじる
✔ 精神の鍛練
という意味合いもあるみたいです。

「字を書く」ことが
古来の“手習い”の基礎ですが、
「書を著すこと」で、
精神奥深く追い求めていくことが、
『書道』としてのプロセス
…なのかもしれないですね。
「術」の字の意味合いが
『技を極め、到達した結果を重んじる』
であると考えれば、
武術 ― 武道
柔術 ― 柔道
の意味の違いがな~んとなく、
見えてくるんではないでしょうか?
「術」と「道」の違いとしては、
発展・進歩という部分もあるそうで、
「術」は進歩を良しとする反面、
「道」は発展という概念自体がないそう。
『到達した技術』ではなく、
技術を習得するに至る、
精神・礼儀・努力…
その過程を重んじる。
そんな【道】という考え方が、
とっても“日本らしい”考え方
なのかなーと思ったり…。
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[3]日本特有の美の感覚
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“日本らしい”って?
と思われた方もいるかと
思いますので、ここでちょっと…
桜がひらひら舞う
…そんな儚い情景にキュン。
みたいなこと、ありません?
この「儚さ」「つつましさ」が
グッとくる!という感覚は、
日本特有の“わびざび”から
来ているのかな~っと。
▼侘(わび)
つつましく簡素なものの優美
▼寂(さび)
時間の経過とそれに伴う劣化
この2つが合わさり、
日本固有の感覚が生まれたんだとか。
その感覚こそ、
『未完成や不十分なままであること』
が良いと捉えられることに
つながっているようです。

『道』の考え方が
追い求めるプロセスを重んじ、
未完成だからこそ追い続けられる…
その感覚にグッとくるのは、
“わびさび”のニュアンスを感じる、
日本固有のものとマッチしている
からなのかもしれないですね♪
うーん、感覚って凄い…
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[4]まとめ
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今回は「道」の考え方と、
日本固有の美の感覚のお話でした~☆
なんだか難しく見えていた、
「道」のつく文化ですが、
日本のわびさびの感覚に
通じていると思うと、
おおーーーって思いません?
おおーって、
これも感覚的すぎですかね笑
とにかく、お伝えしたかったのは、
“技術を極める”ことも大事ですが、
◎習得するための努力とか、
◎培った集中力とか、
◎俯瞰してみる感覚とか、
工程で身に付いたアレコレが、
重要だったりするんですよね。
ってことを感じていただきたかったんです!
この感覚、『書道』で感じたい
と思って頂けたら、
是非、青霄書法会にお越しください~♪
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http://www.sei-sho.jp/