2019.09.24ブログ
筆からはじまった、筆記具の世界を覗き見☆

青霄書法会の武部です~☆
10回目の配信は、
筆ペンのお話をしたので、
書くもの=筆記具のお話まで、
話を広げてみましょう~☆
~~目次~~
[1]筆について
[2]鉛筆について
[3]ボールペンについて
[4]まとめ
----------------------
[1]筆について
----------------------
最古の筆記具は、約8000年前。
尖った何かで文字らしきものが
書かれた瓦が発見されたのが始まり。
❝筆❞が出てきたのは中国 秦の時代。
始皇帝に「竹管の筆」を
献上したのが始まりだとか。
日本に伝来したのは、
約1700年前の応神天皇の時代の
時期ではないかと言われています。
奈良時代になって、
仏教の広まりと共に、
写経が行われたことから、
筆の需要が急速に伸びました。

筆の需要とともに、
筆を作る職人も増え、
どんどん『筆で書く』ことが、
増えていき…
一般庶民に普及したのは、
江戸時代の寺子屋での、
読み書きの練習でのこと。
そこから、
『文字を書く・読む』ことが、
一般の勉学として広まり、
❝書く❞ことが
当たり前になっていったんですね~☆
----------------------
[2]鉛筆について
----------------------
ではー、鉛筆の歴史は…?
1560年代にイギリスの鉱山で
良質の黒鉛が発見され、
それを細長く切って書いたのが始まり。
当時は、握るところを、
ヒモで巻いたり、木で挟んだりしていたよう…☆
ただ、どんどん黒鉛が取れなくなり…
1760年頃から芯を人の手で作りはじめました。
1795年に硬度を変化させられる芯作りに成功。
現在の鉛筆の芯と同じものです☆
日本で使われるようになったのは、明治時代。
当時、筆を使っていましたが、
計算の時に書きづらいので、
石盤に石筆で書く方法が用いられていました。
鎖国が終わり、海外の文化が
輸入されるようになり、
日本でも鉛筆作るために職人が猛勉強!
庶民に鉛筆が広まりだすのは、
1887年、東京に鉛筆工場が建設され、
一般に売り出されてからだったとか。

ちなみに、
1915年にはあの「シャープ」が
シャープペンシルを販売しはじめ…
現代に至るわけですね☆
----------------------
[3]ボールペンについて
----------------------
っと、じゃあボールペンはいずこ?
ということなので、お話はヨーロッパに!
紀元前2400年頃のエジプトでは、
葦の先端を割って炭インキをつけて、
象形文字を書いていました。
そこから、先の尖ったものに、
インクをつけて書くことが始まり…
羽根ペンが誕生し、5~6世紀頃に普及。
鳥の羽の軸を削ってインクをつけて
文字を書いていましたが、
なんと、18世紀ごろまでずーっと
使われていたんです~!
その後、より丈夫で、
より簡単に文字を書くため、
金属ペンの開発が行われ…
現在の万年筆の誕生は、
1883年、アメリカでのこと。
その後、1938年にイギリスで
ペン先に回転するボールを入れた、
ボールペンが誕生。
イギリス空軍に採用されて
庶民に広まったのが、1943年。
日本にも戦後に進駐軍を通して
ボールペンが伝わり…
国内の万年筆メーカーが
試行錯誤を重ねボールペン作りに没頭。

1951年に現在のボールペンと
ほぼ同じものが作られて
販売されたんだとか。
----------------------
[4]まとめ
----------------------
あれ?今回は歴史シリーズですか?
と思われた方。
一応、書くモノに関連付けて、
✔ 筆
✔ 硬筆
✔ ボールペン
のお話をしてみたんですよ?笑
ふふふ~
歴史の重みを感じる、
「書く」ためのツール。
いかがでしたでしょうか?
「書くこと」に
興味がわいてきた方は、
是非、青霄書法会へ~♪
<青霄書法会 教室案内サイト>
http://www.sei-sho.jp/